2015年07月04日
卓上めっき装置への期待
Makerというムーブメントが広まってきました。
僕は、趣味でものづくりをする、ということはこれまでほとんど無いのですが、
卒業した大学の学部や、働いていた企業での業務内容が工学系だったこともあり、
どことなくMakerムーブメントは身近に感じられますし、もっと広まれば良いのにと考えています。
個人でのMaker活動の火付け役は、やはり3Dプリンタだったのではないでしょうか。
3Dプリンタによって、専門的なスキルをほとんど必要とすること無く、
工作をする程度のハードルでオリジナルなものづくりを始めることができるようになりました。
とはいえ、現状のMakerの活動にはまだまだできないことや制約も多いです。
3Dプリンタでは、材料は主にプラスチックなどの樹脂ですし、NCミルでは、
やわらかい真鍮などや木材は加工できますが、鋼材を加工できるものは少ないですし。
最終的なクオリティに差の生じる、仕上げの表面処理に関しても、
個人でできるのはスプレーやペンキでの、いわゆる塗装にとどまってしまうのではないでしょうか。
どうにかMakerのひとつとして、個人宅で、表面処理の「めっき」ができるようになればいいな、なんて思っています。
というのも、めっきというのは金属の表面に薄い被覆を作って、傷をつきにくくしたり
サビなどの腐食から保護する役目のものなんですが、めっきの輝き具合は、やはりプロダクトデザインの
クオリティにも直結するものだからです。
とはいっても、めっきには専用のめっき装置が必要で、これは個人宅で簡単に
使えるようなものでは無いので、まだまだハードルは高そうです。
そもそもめっきといっても、いろんな種類や方式があるので、めっき装置も一種類ではないんですが、
できればいつか、個人宅用の卓上メッキ装置なんて製品が出てきたら、
一気に個人のものづくりのクオリティは向上していくんだろうなと思っています。
